第1章 お留守番(ヒイロ)
「名前、戦艦に残るのか?」
聞き覚えのある、というか、一番連携をとってるもはや相棒の声がしたから振り向いてみた。
そしたらやはりヒイロ・ユイ。
相棒がいた。(ていうか、あたしは気配で分かるから関係ねーが)
「ヒイロこそ、戦艦に残るのか?あたしが残るから、別に遊んできたり買い物したりしてきていいんだぞ?」
「俺が遊んだり買い物したりするように見えるか?俺も残る」
あ、これは何が何でも残るパターンだなと思ってると、ヒイロの親友の刹那が来た。
「ヒイロ、残るのか?」
「あぁ」
「ならば、必要な物は俺が買ってくる」
「あぁ、すまない」
流石。
最低限かつ密度の高いコミュニケーションだ。
彼らなりのな。
「名前も何かいるか?俺が買ってくる」
「ん?あー、何かビビッときたやつがあったらでいいよ。無理して買わなくていいから」
「…………了解した」
少し悩む素振りを見せながら、刹那は買い出しに向かった。
何を買ってくるかな?
少し興味がある。