第3章 欲しいもの(キオ)
「キオ・アスノです。よろしくお願いします!」
ハマーン様率いるこの戦艦に、新しいパイロットがやって来た。
キオ・アスノ。
フリット・アスノの孫であり、アセム・アスノの息子だ。
生粋のジジイっ子だが、今回はフリットがオマケで付いてきてはいないようだった。
「では、指導は名前に任せるとする。後の者は解散していい」
「は、ハマーン様!?あたしが指導ですか?」
「あぁ。期待しているぞ?」
ハマーン様はニヤリと笑いそう言うと、自室へ戻っていった。
くそぅ、ハマーン様にそう言われたら断れねーじゃんか!!///
「よろしくね、名前さん!」
もう後には引けないので、無邪気に笑う後輩にとりあえずよろしくする事にした。