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贈りものを君に

第7章 決心



花京院は翌日、ある程度目星をつけていた女子と話していた。

「花京院君…何言ってるの?私達がそんなことするわけないじゃない!心配してるのよ」

「…じゃあ何故僕が通りかかるたびにビクビクしているんだい?」

もうわかっているんだ、そういうと女子らの一人が座り込んで泣き出した。
ごめんなさい、ごめんなさいと泣いて謝っている。そんなことを今するのならの目の前で謝ってほしいと花京院は思っていた。

「…ッ、だって、さんは化け物じゃないの、喋らないし人形みたいだし、変な力を持っているみたいだし、気味が悪いわ!!」

「そ、そうよ!そんな人と仲良くするなんて無理にきまってる!」

何かがはじけたかのように女子らはだらだらと理由をこじつけてくる。その無様な彼女らに花京院は苛立ちを覚えた。

「その力を僕が持っていたとしたら、どう思う?」

「な、何言って」

「どう思うんだい」

足元から這わせていたハイエロファントグリーンを一人の女子の首にゆるく巻きつける。異変を感じたのかその女子は口を大きく開け、酸素を求めるように息をし始めた。周りにいた女子らはなにが起こっているのかわからず困惑しているようだった。

「あ、く、首がッ…!」

「きゃああああああああ!!!!」

首にだんだんと形が現れ始め、呼吸を乱す。げほげほと咳き込み崩れ落ちる。

「僕もと同じように嫌われるのかもしれないな」

「ひっ」

逃げようとする女子らの足にハイエロファントを絡ませ逃げられないよう固定する。

「僕はと同じように君たちの言う気味の悪い力を使うことができる。どうだい?怖いと思ったか?よりも強力なものだよ」

「ごめ、んなさッ、も、しな」

そこで言葉が途切れた。気絶してしまったらしく、花京院の足元でぐたりと力を失った。
他の女子らも腰を抜かしたのかもう動ける様子はない。

「恐怖したなら、今度は僕を標的にすればいいさ」

花京院はその場を立ち去った。




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