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Dye D? 2

第35章 逃げる


は咄嗟に判断していた。

慎重な大倉が身を呈して
自分を助けようとしたという事は
身の危険が迫っているという事だと。

みんなが時間を作ってくれている間に
逃げなければと思った。

しかし、どこに?

どこに逃げたら安全なのだろうか?

にはある考えがあった。
大倉との子供を守るためにと、前から考えていたからだ。

辛くても、彼らの力を信じて走っていた。

横山は跳ね飛ばされた大倉を優しく揺り動かした。

横山「大倉、大丈夫か?」


大倉「...うん、それよりは」


横山「今、逃げてる。 アイツも行ってしもうた」


大倉は周りを見渡して叫んだ

大倉「なんで追いかけてくれないんだ!なぜ!」


横山「落ち着け。やつは今から追いかける。
やけど守るんはお前の仕事やろ?」

そう優しく言うと肩を叩いた。

その言葉に大倉は大きく頷き、
の後を追うべく走りだしたのだった。


村上「俺らも追わんでええんか?」


安田「そうやで、なんで止めたん?」


渋谷「そろそろお前の考えを言ってくれんとな」


錦戸「まさか、赤ん坊をアイツにやるつもりなんか?」


丸山「ちゃんと考えがあっての事だよね」



口々に話す彼らに、横山は答えた 。


横山「敵を本気で騙すなら、まず仲間からや。
の性格を知ってたら、
どんな行動をするかは分かる。
さあ、俺らは先回りや」


安田は頭を抱えて


安田「アカン、全然意味が分からんわ」


渋谷「要は、横に着いて行ったらええって事やな」


横山は頷いて、動き始めた。


横山「ほんなら行くで」


そう仲間に告げると、部屋を後にしたのだった。
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