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Dye D? 2

第33章 集合


みんなは大倉の顔を見て驚いた。


渋谷「おい、なんかあったんか?」


大倉は、フラフラと近くのソファーに腰を掛けた。


大倉「彼女が来てくれた.....」


みんなは大倉の言葉の意味が分からず、
キョトンとしていた。

大倉は自分の身体を震わせていた。


丸山「大丈夫?」

丸山は、そっと横に座り、大倉の肩を優しく抱いた。


大倉「彼女が、伝えてくれたんだ。
鍵は二つの顔だって...
一つはマリアの顔で、もう一つは....」


村上「もう一つは何やねん!」


イライラした村上が、
大倉を急き立てたが、
大倉は震えて答える事が出来なかった。


横山「ゲストやろ?」


横山は冷たく言った言葉に、大倉の瞳が大きく揺れた。


しばらく緊張感のある沈黙が続いた。

誰もが言葉を出すのを躊躇していたが、


「ちょ、私のもう一つの顔ってなんなんですか?」


丸山は、怒りで混乱している彼女を
静かに見つめながら伝えた。


丸山「人は誰でも、
他人に見せない顔があるって事じゃないのかな?」

丸山の言葉で、の怒りは抑まった。

しかし、
横山がゆっくりと彼女の前に歩みより
冷たく言い放った。


横山「つまり、あんたがもう一人がおるってことや」


錦戸「横山君どういう事やねん!」


横山は話を続けた

横山「ゲストの[もう一つの姿]が魔女なんや。
思い出してみろ。
こいつが居なくなった時に、
俺らはフードの女を見てる」

みんなは考え始めた。


「待って、私は見てる!
この屋敷に来てる時に」


横山は冷たく答えた。


横山「あん時は誰もおらんかったんや。
それに、あんたの過去の記憶は。
子供の時の記憶は?」


「こ、子供の時の記憶?」


横山「あんたは違和感だらけやってん。
俺らの正体をしっての態度もやし、
一番は腹減りの亮が、
目の前に獲物がいるのに
あんたには手をださへん。
そんな事今までに一度もなかった。
亮は本能的にお前はエサちゃうって見破ってたんや」


横山は勝ち誇った顔を見せた。
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