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Dye D? 2

第33章 集合


横山は、カウンター裏の部屋で仲間を待っていた。


渋谷 村上 丸山も爆風で破れた服を
着替えて戻ってきていた。


安田「今回は、みんな魔女に吹っ飛ばされてるんやなぁ、
そう考えると女ってほんまに怖いよなぁ」


側にいた安田が独り言のように言ったのを、
渋谷は聞き漏らさずに、笑いながら答えた。


渋谷「いつの時代も女は怖いって事やな」


村上「ほんま、笑いごとちゃうやろ」


村上は、二人に答えた


丸山「なぁ、横山君」


一人で考え事をしている横山に
丸山は近づいて行った。


丸山「僕、少しだけ思い出した事があるねん」


その言葉に横山は興味を持ったのか、
丸山の方に顔を向けた


丸山「子供の時、俺のお母さんが言ってたんや。 魔女はいつも何かに自分の命を移して身を守ってるって....」


横山「何かに命を移して?」


丸山は静かに頷いた。

そこに、錦戸が今回のゲストを一緒に部屋に入って来た。


安田「亮ちゃん、その子と仲良くなったん?」


安田はニヤニヤしながら言うと、
その言葉に錦戸は反応して真っ赤な顔をして
怒りながら詰め寄った。


錦戸「ちゃうわ、こいつが棺桶にとじこめられたから、俺が助けたんやんけ!」


怒りをあらわにする錦戸を、村上が止めに入る。


村上「おらんと思ったら棺桶に居ったんやな」


錦戸「横山君の棺桶に入ってたで」


その言葉にみんなが横山に注目したが、
横山は顔色を変えることなく立っていたので、
錦戸は続けて話した。


錦戸「横山君の棺桶が閉まってるからおかしいなって思ってん。
横山君、俺らが起きてる時に寝る事ないやろ?
で、開けたらこいつが青い顔をして踞ってたってわけや」


錦戸はゲストを親指で指しながら伝えると


横山「なるほどな...」


横山は答えた。


渋谷「これで、後は大倉待ちか.....」

渋谷のその言葉と同時に扉が静かに開き、
大倉が力ない顔で入って来たのだった。
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