第8章 晴れの日の雨
あの夜感じた温もりを忘れられずにいる
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「なぁに?そんなに見つめられると流石に照れるよ」
『…別に…』
その気持ちを考え始めれば仕事なんか手に着かなくなる……
やっぱり、私は変だ…
晴は考えることを止めて執務に没頭するのだった
「…?」
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それから暫く経ったある夜のこと
「晴ー、ちょっとおいで」
カカシに呼ばれた
『なに?』
「はい、これ」
カカシから渡されたリボンの着いた小さな四角い箱
『……なに?これ』
「プレゼント」
『…急になんで?』
「いいから、あけてごらんって」
晴はじーっと箱を見つめて
『…嫌、プレゼントなんて受け取らないから』
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嫌な予感がした
これをあけたら、変わってしまう気がした
私が…
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