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第7章 夕焼け空を見上げて




晴は毎日のように紅の下を訪れていた





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『ばぁ!あ、笑った!い、今笑った!!』



あ今や赤ん坊の世話もお手のものとなりつつある



「あんたねぇ…毎日来てくれるのは嬉しいけど、カカシほっといていいの?」






『………カカシ?なんで?』


「…はぁ…告白されたんでしょ?返事待ってると思うわよ?」




『へ、返事って…私は今まで通りでいいし』

「はぁ…カカシが哀れだわ…あんなに積極的にアプローチしてるのに…」



『な、なんでしってるの?!まさか、あいつっ…』


「…聞かなくてもわかるわよ、顔に平手打ち食らうほど積極的なんでしょ」


『………』








「キスでもされた?」




『っ、そ、そそんなっ!何にもないから!』




「…あんた、分かりやすいわね」





観念した晴は全てを紅に打ち明けたのだった





──────────




「へぇ、あのカカシがねぇ…」

『何?』

「意外だった…あいつ普段は飄々としてるけど、けっこう冷めたとこあるから……アスマが言ってたのよ…あいつは失うことを恐れてるから親しい仲でも肝心なとこには踏み込ませないって…」



『………そうなんだ』


「まぁ、あなたの前では違うみたいだけど?」

『?』



「いい加減気づきなさいよ、それだけ想われてるってこと!」



カカシが私を……





…どうしよう…




『……わ、私そろそろ帰るよ…また来る…』



「ふぅ…まぁ焦ることでも無いわ、ただちゃんと考えてあげなさいね…」


『…う…ん』



ガチャン






晴は紅に別れを告げ家を出た




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頭がぼーっとする…



晴はいくら考えても上手く答えが出せなかった




なぜなら


「大切な人」と考えて一番に頭に浮かんだのはカカシじゃなかったから…







遠のく意識の縁で浮かぶ顔








『…アス…マ…』



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そこで晴の意識は途絶えた


   











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