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第6章 雨上がりの虹



退院後、荷物を持ったカカシの後を追うようについていくと、いつの間にか用意されていた晴の新居に到着した


隣の部屋の表札にはカカシの名前





何故…


それは彼曰わく至極簡単なこと
暁の襲撃の折、ほとんどの建物が全壊、カカシや晴の部屋も例外ではなかった
が、カカシは既に新居を見つけており、ついでにと入院中の晴の分も借りたのだとか…



『あのぉ…どうして隣に?』



只今、晴の新居の片付け中



「さっき告白したでしょ、もう忘れたの?俺的には一緒に住みたかったんだけど、それは流石に晴に殴られるかなと思って隣にしておいたわけ」


『…こ、告白って!私は返事してないし』

「えー、だって抵抗しなかったよね!それが返事じゃないの?」


先ほどのことを思い出してカーッと体があ熱くなる

「あれー?照れてるの?」

『バカっ!近づくな!!』


近くにあった本をカカシの顔に力いっぱい押し付ける




「イテテテ……じゃあさ、返事きかせてよ…」

本に遮られて表情は伺えないが、声で真剣さが伝わった



『…………なんて…言えばいいのか…わからない…』


「……嫌いってこと?……」

『…そんなこと…ない…けど…さ…』

「…けど、なに?」


『………こうゆうの…初めてで…よくわからない…て言ってんのっ…』


「…そっか、」


ニコッと笑ったカカシに一瞬ドキっとしてしまったことは口が裂けても言いえないと晴は思った






ドキッとした晴は隙だらけ



その隙にカカシは「じゃあ…」と







ちゅ




『…ぇ…今』



「どう?自分の気持ち、わかった?」




何が起こったのか理解出来てくると、顔を真っ赤にして震えだす晴







『な、なななな何してんだっ!!』




カカシが殴り飛ばされたのは言うまでもない








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