第6章 雨上がりの虹
───────────────
意識を取り戻した晴は、その後一月のリハビリも乗り越え、まだ任務には就けないが日常生活に支障はないとのことで退院が許可された
「よ!」
『…あんた火影になったんじゃないの?』
「せっかく迎えに来てやったのに全然嬉しそうじゃないね」
そう言うとカカシは晴の荷物を手から奪い歩き出す
『ちょ、待って!…迎え?何で?てか仕事しなさいよ』
勝手に歩き出したカカシを慌てて追い掛けらる晴
「まー、その辺の細かいことは置いといて…話があるって言ったでしょ?」
『…話?』
「あれ?前線に出る前に本当は会いたかったんだけど、お前は結界術に集中してたから伝言残していったんだけどきいてないの?」
なんやかんやと話ながら並んで歩く
『……あ~、私あの後すぐに倒れちゃったから』
「…はぁ、そういうことね」
がっくりと肩を落とすカカシに、話って?と詰め寄る晴
「まぁいーよ、お前のこと好きだって言いたかっただけだから」
『あっそ、……………は?』
カカシがあまりにもさらっと言ってのけるものだから、一瞬いつものように聞き流してしまった晴、しかし徐々に言葉の意味を理解し固まってしまう
「なーに固まってんの?」
晴より一メートルほど先で振り返るカカシ
『だ、だって…いきなり変なこと言うから』
振り返る顔を直視できず下を向いてしまう晴、そんなことなどお構いなしに近づいてくるカカシ
「俺何か変なこと言った?」
一歩、また一歩と二人の距離が縮まり、俯く彼女の頬にそっと手をかけて視線を絡める…
『……カカシ…』
「…晴…」
名前を呼び合えば、その距離は更に縮まる
「カカシせんせー!!」
ナルトの声にぱっと離れる晴
『!!』
「…………ナルトのやつ…」
「…あれ?なんか、俺ってばお邪魔だった?」
「…はぁ、まー次回までのお楽しみとゆうことで」
『バカっ!』