• テキストサイズ


第5章 晴れ間に






「…晴?」



微かだが彼女の手が動いた気がしてカカシは呼び掛ける



うっすらと開いた瞼、顔をのぞき込めばらしっかりと視線が絡んだ



『……カ…カシ…』


「気がついたか、今綱手様を…」


呼んでくる、と言って動こうとしたカカシは何かに袖を引かれ止まる、その何かを見れば彼女の手だった



『…待って…ずっと手…握ってたの…?』

「…あぁ」

『…そう…ありがとう…お陰で帰ってこれた…』


「…お前に感謝される日が来るなんてね、雷でも落ちるかなぁ」

『うるさいって』



いつものような掛け合いにカカシは幸せをかみしめていた




「あんまり騒いでると怒られちゃうから、そろそろ綱手様に伝えてくるよ」


『騒がせてるのはカカシでしょ』



/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp