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異世界の住民【黒子のバスケ】

第9章 対戦


勿論の事、火神はその場を飛び跳ねる。後ろから声掛けるな!と黒子に思わず注意をする。

「火神君の背中は、僕が守ります。」

「あー、もう、分かったよ。さっさと、片付けるぞ!」

黒子の強い瞳を見た火神は、面倒くさそうな表情を一瞬見せたが、すぐに真剣な瞳へと変える。黒子は、ふっ…と笑い火神に、はい…と返事をする。

「しかし、本当に連れて来るとは思いもしなかったな…。」

「戦力にもなるし、これなら早く片付けられるよ。頼りになる仲間だよ。」

柚姫は、微笑んで黒子達を見ていた。洸汰は、半分呆れた表情を浮かべていたが、すぐに真剣な表情へと変える。

そして、柚姫は弓矢を構える形を取る。やがて、光の弓矢が現れ矢を空へと向ける。

「 La colata dal cielo, e mi lascia attraversare tutto questo.」

右手を放し、矢は空高く飛び空中で分散した。一本一本の矢は、突然変異達に襲い掛かる。次々と突然変異達は、倒れていくがそれでもまだ、完全に倒し切れてはいない。

「数が、多いな…。」

「そんなの関係ないし~。早く、ご飯食べたいから、さっさと、片付けようよ~。」

氷室は、やはり華麗に突然変異達を斬っていく。逆に、紫原は面倒くさそうにしていたが氷室に負けないように斬っていく。

やがて、全ての突然変異達を全滅させたのは数分後だった。思っていた以上の数だった為、時間が掛かった。

「皆、無事かー?」

光瑠は、黒子達や部下達に声を掛ける。部下達の方は、怪我人は出たが死人は出なかった。

「それにしても、凄い数だったな。」
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