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異世界の住民【黒子のバスケ】

第9章 対戦


「お、おい!!洸汰ッ!」

「はいッ!!先に失礼しますッ!」

洸汰は、黒いコートを着て柚姫を追い掛けるようにリビングを出て行くのだ。賢次も、他の部下達に指示を始める。光瑠も、椅子に掛かってあった黒いコートを手に取る。

「俺も、行かせてもらえないだろうか?」

赤司が、真剣な瞳で光瑠に向かって言う。光瑠は、僅かに動きが止まり数秒赤司を見る。やがて、光瑠の横からひょこっと出てくる黒子。

「僕も行かせて下さい。見ているだけじゃ、嫌なんです。」

黒子がそんな発言をする。最初黒子が現れた時、光瑠は多少驚きの表情をしていたが、すぐに元の表情へと変える。

「…………分かった。優花、人数分の黒いコートを用意しろ。」

「分かりました。すぐに、持ってきます。」

優花は、光瑠に指示を出され急いでリビングから出て行く。黒子や赤司は、ありがとうございます…とペコ…と頭を下げる。光瑠は、はぁ~…と溜息を1つしてから苦笑を浮かべる。

「お前らには勝てないな。その強い瞳…誰かを守ろうという意志は、俺らよりあったりな…。」

光瑠は、呟きながらそんな事を言っていて、その時優花は人数分の黒いコートを抱え込んでリビングに戻ってくる。

「光瑠様、持ってきました!」

「あぁ、ご苦労だ。それを着てすぐに出るぞ。桃井は、優花と一緒にいろ。帰ってきたら、恐らく怪我人が出る。その人達の治療を頼む。」

「分かりました。」

さつきは、光瑠の言葉に頷く。
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