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異世界の住民【黒子のバスケ】

第9章 対戦


だから、柚姫は刀の方が良いと青峰にお薦めすると、青峰は諦めたのかだるそうな表情を浮かべて、分かったよ…と頷くのだった。

やがて、柚姫は黒子と氷室の方へ向き術の練習を再開させる。青峰は、別の場所へと移動し刀の修行を始める。柚姫に負けて、余程悔しかったのだろう。

夕方になる頃までに、黒子と氷室は睡蓮が10個以上、出せる事に成功した。この様子から柚姫は、飲み込みが速いですね…と笑いながら2人を褒めていたが、黒子と氷室は相当きつかったみたいだ。

どこか疲れている顔をしている。更に言えば、今まで刀の修行をしている他の皆もかなり疲れていたのだ。そのままリビングへと移動し夕食を待つのだ。

疲れ切った皆の顔を見た光瑠は、かなり笑っていた。

「皆、お疲れ様だな。まぁ、いきなりあれぐらいのメニューをこなす方が大変だ。けど、まぁ…初心者であそこまでこなす人なんて、滅多にいねぇよ。今日もゆっくり休めよ。」

「あのメニュー……秀徳よりきつくねぇーか?」

高尾は、机に顔を付ける。高尾でも余程きつかったみたいだ。今でも倒れそうな雰囲気を放っている。

「同感なのだよ。あれは、秀徳のレベルを遥かに越えているのだよ…。」

眼鏡をクイッ!と持ち上げ、高尾の意見に賛成する緑間。あの緑間が賛成するというのは、余程のメニューなのだろう。

「マジ疲れたし~…。」

「敦は、よく途中で飽きなかったな?」

氷室は、紫原が途中で放棄するのではないかと考えていたが、最後まで紫原はメニューをこなしていた。紫原は、チラ…と一瞬だけ赤司の方を向いて、視線を戻す。

「だって、赤ちんに…脅されたし~。」
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