• テキストサイズ

異世界の住民【黒子のバスケ】

第3章 異世界


「おらッ!!!」

洸汰は、その隙に再びゴリラの突然変異の首を狙う。先程とはかなりの違いでスパッ!と簡単に斬れてしまった。其処から大量の血が噴き出る。黒子達にとっては、あまり良い光景ではない。ゴリラの突然変異は、バタリ…と力無く倒れる。その周りは、赤く染まる。柚姫は、ゴリラの突然変異に付いてあった石を1つ拾い上げる。やはり、見た目からにして普通の石にしか見えない。柚姫は、その石に結界を張り持ち帰る事にする。結界を張った石を黒いコートの内ポケットにしまう。洸汰は、刀を鞘に入れる。柚姫に、近づいて言った。

「姫様、お怪我とかありませんか?」

「私は、大丈夫だよ。他の皆はどうかな?」

洸汰は、一度頭を下げて部下の様子を見に行く。その間、柚姫は黄瀬に近づいて微笑んで言う。

「無事で何よりです。」

「え、あ……ありがとう…ス??」

黄瀬は慌てて、柚姫にお礼をする。柚姫は、黄瀬や皆の服装を見て不思議に思い考えていた。

──その服装、見たことない。ひょっとして、別の場所から来たのかな?

柚姫は、頭の中をひねり黄瀬を凝視する。そのタイミングで、柚という呼ぶ声が聞こえ振り返る。洸汰が戻ってきたのだ。息を整え柚姫に報告をする。

「今回、死亡者は出ませんでしたが怪我人が何人かいます。」

「死亡者が出なかった事には奇跡だね。急いで帰って怪我人は治療を受けないと…。その前に…。」

柚姫は、死亡者がいないことを喜んでいたが、すぐに厳しい表情へと変える。
/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp