• テキストサイズ

異世界の住民【黒子のバスケ】

第8章 親子


初心者である黒子と氷室にとっては、難しいだろうと思っている柚姫。いきなりイメージと言っても、すぐに湧くワケではない。それが、当たり前の話だ。

「黒子、お昼前に言っていた術…覚えてる?」

「はい、自信はありませんが一応覚えています。」

黒子の顔には、少しだけ不安な表情をみせるがそれでも大丈夫だと判断する柚姫。ついでに、そのまま氷室の方を向いて同じ質問を氷室にも聞いてみる。

「俺も聞いてたから、だいたいは分かる。」

「じゃあ、試しにやってみましょうか。」

そして、午前でやってたと同じように、先に柚姫が唱え始める。その後に続き、黒子と氷室は柚姫と同じ言葉を唱える。そして、目の前に2つの睡蓮が現れる。

これは、黒子と氷室が出した睡蓮だ。やはり、上手くイメージが出来ていないのか、2人共まだ、1つずつしか睡蓮が出来ていなかった。

「思っていた以上に、難しいな…。」

氷室は、困った表情を見せる。いきなり、2つ以上出来たら、逆に凄いと関心する柚姫。柚姫は、クスと笑いながら黒子と氷室に向かって言う。

「いきなり出来たら、凄いですけど、落ち込まないで下さい。最初は、コレが当たり前ですから。」

「僕、頑張ってみます。皆のサポートをするために!」

黒子の瞳は、強い意志を表していた。それを見た柚姫は、黒子に頑張ってね!と元気付ける。それは、氷室も同様だった。一度、出現させた睡蓮を爆発させて、作り直すのだ。

「柚姫ちゃんは、どれくらいの睡蓮を出せるんだい?」

「そうですね。数えた事は、ありませんけど…ざっくりと50以上は…作れますね。」
/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp