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異世界の住民【黒子のバスケ】

第8章 親子


正論を言った黒子に、関心する光瑠。そして、光瑠はあの結界の事も説明を始めた。あの結界は、巨大過ぎて直すにも時間が掛かってしまう。

更に言えば、直す前にあの結界を壊す必要があるみたいだ。壊してしまうと、大量の突然変異した生き物が集団で、街を襲いに来るとも予測できる。

そうなってしまえば、この街…いや、国が破滅してしまう。

「じゃあ…どうすんだよ?このまま結界が、壊れるまで待つのかよ?」

青峰から半分、苛立ちを感じる。光瑠は、腕を組んで静かに言う。

「…誰が待つって言った?青峰…。俺達は、責任を持ってお前達を元の世界に帰すって言ったよな?俺達は、約束を破らねぇよ。」

「今、他の方法を考えています。結界が破られる前に…どうにかします。必ず……。」

光瑠と柚姫の瞳には、強い意志が伝わる。全く諦めていない。2人だけじゃない。此処にいる賢次、洸汰そして優花は、けして弱音を吐いてはいない。3人も諦めていなかった。

重い空気になってしまったが、午後の訓練が始まるのだった。柚姫は、黒子と氷室を連れて広場に出るのだった。そして、柚姫は本を広げ始める。

「じゃあ、始めようか。」

「あの、1つ質問いいですか?どうやったら、睡蓮の数が増えるのですか?」

黒子からの質問で、良い質問だね…と微笑みながら柚姫は、質問に答え始める。

「頭の中で、イメージすると良いよ。そんなに難しく考えない事がいいかも。例えば、睡蓮を2つ…頭の中で浮かばせながら唱える。」

「イメージか…。」

氷室は、呟きながら考える仕草をみせる。
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