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異世界の住民【黒子のバスケ】

第8章 親子


2人の目の前で、睡蓮が爆発を起こしたのだ。黒子と氷室は、茫然。当たり前の話だ。仮に触れていたら、怪我どころじゃなくなるからだ。だから、柚姫は黒子に注意をしたのだ。

「…今のは、一体…?」

「コレは、黒子がやった術だよ。私は、ただ読んだだけ。術は、解いてなかったの。黒子には、術の才能があったみたいだからね。」

「…術の才能…ですか?」

黒子が恐る恐る柚姫に尋ねる。柚姫は、コクリと頷き手元にある本をまたペラペラとページをめくる。柚姫は、黒子に術の才能があると感じて、試しに術を発動させたのだ。

だが、異世界の住人が術を出せる事、事態に柚姫でも正直言って驚いているみたいだ。

「私も驚いたよ。異世界の住人が術を使える事、事態に…。コレなら、黒子でも皆のサポートにまわれる筈だよ。」

「でも、黒子君が術を使うって事は身体の負担は大丈夫なのかい?」

氷室は、柚姫に質問をする。確かにそうだ。術を使う事によって、個人差で身体の負担が出てくる。柚姫は、ジッと黒子を見る。

やがて、柚姫はクスと笑い言った。

「大丈夫みたいだよ。身体の負担は、殆ど感じられない。この世界に来て、術が使えるようになってたんだよ。」

「あの、僕にもっと術を教えてくれませんか?」

黒子は、皆の役に立ちたくて柚姫に術を教えて貰うように、お願いをする。柚姫は、勿論と言ってから頷く。黒子は、ありがとうございますと頭を下げる。

柚姫は、次に氷室を見る。やがて、クスと笑う。

「氷室さんは、バランスが良いですね。」
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