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異世界の住民【黒子のバスケ】

第8章 親子


「光瑠様、術を使うときは気をつけて下さい。周りに、人がいるのですから…。」

「それは悪いな…。俺だって、好きで出したワケじゃねぇしよ。」

光瑠は、柚姫とは違い普通の術なら柚姫が上だが刀術は、光瑠の方が上だという。強力過ぎて、発動してしまうというのが光瑠の悩みであった。

一方で、柚姫は1人で書類室で本を読んでいた。新しい術の勉強をしている。すると、書類室の扉からトントン…とノック音が聞こえてくた。柚姫は、どうぞ…と許可を出すと、ゆっくりと扉が開かれる。

其処には、黒子と氷室の姿があった。

「お2人揃ってどうしましたか?」

「書類室が気になって、来てしまいました。」

黒子は、爽やかな表情を見せながら書類室へと入る。氷室もその後に入る。書類室という事で、沢山の本が並べられている。

黒子と氷室は、書類室の辺りを見回す。数え切れないほどの本があるからだ。

「柚姫ちゃんは、此処で術とか勉強をしているのか?」

氷室の質問に、コクリと頷く柚姫は、手元にある本に視線を戻す。その本も、よく分からない文字が書かれていた。それだけではない。

よく分からない呪文陣とかも本に書かれていた。黒子は、興味本位でその本を覗く。それに、気付いた柚姫は、黒子の方を向いて言った。

「黒子は、本が好きなの?」

「はい、暇があれば読んでます。」

柚姫は、そうか…と呟き黒子を凝視する。その様子から黒子は首を傾げる。黒子が不思議に思うのは当たり前だ。

──もしかしたら…。

柚姫は、1つの確信を持つ。
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