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異世界の住民【黒子のバスケ】

第8章 親子


一度、息を吐き出して真剣な瞳へと変える優花。

「光瑠様と柚のご両親…理彩様と剛也(たけや)様は、ずっと前…13年前にお亡くなりになっています。」

光瑠と柚姫の両親は、13年前に既に亡くなっていた。

「13年前…そんな前にもう亡くなっているなんて…。」

さつきは、悲しそうな表情を浮かべえ弱々しく言った。

「はい…。剛也様は、戦死してしまい。その後を追い掛けるように…次の日…理彩様は病死してしまいました。」

そう、情報によると剛也は戦闘中に死んでしまったという。剛也の身体には、何かが心臓に貫いた痕が残ってあった。その何かが未だ謎である。

そして、一番ショックを受けた理彩はその日、城内でバタリッ!と倒れた。そして、次の日には亡くなっていた。不幸な事に、その日の天気は、雨風…そして雷が鳴っていたのだ。

「病名はなんだ?」

赤司が、優花に質問をする。

「心臓発作と、聞きました。」

優花から出た言葉は、心臓発作。理彩の死は、どうやらそんな風に伝わっているみたいだ。しかし、どこか優花は納得していないようにも見えた。

しかし、優花に問い詰めても理彩は優花の母親ではないからあまり意味がない。それでも優花は、辛そうな表情を浮かべている。

悲しみを耐えているみたいだ。それを見た皆は、思わず口を紡ぐ。何も言い返せない。空気が重く感じた瞬間、優花が動き始める。

「…それでは、私はこれで失礼します。明日の訓練も頑張って下さい。」

ペコ…と頭を下げてリビングを出て行く優花。
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