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異世界の住民【黒子のバスケ】

第6章 強さ


若い女性は、柚姫に向かってありがとうございます!と元気よくお礼の言葉を言う。また、小さな命が誕生したことに柚姫は、喜びを感じていた。

すると、若い女性の足下からヒョコと顔だけを出す5歳位の女の子。

「姫様から貰った御守り、大事にしてるよ!!」

女の子は、ぶら下げていた小さな御守りを柚姫に見せつける。柚姫は、小さな女の子の頭を優しく撫でる。そう、柚姫や光瑠は、この人達の為に命懸けで戦っている。

守りたいという想いだけで、動きあの突然変異と戦っている。そして、守り抜く事によって良いことがあると感じる瞬間が、新しい命が宿る時だった。

柚姫は、緑間や高尾の方を向いて言った。

「守りたいという意志が、2人から感じるの。誰かを守りたいそんな想いが…。貴方達だけじゃない。他の人達からもそう感じる。よほど、強い絆で結ばれているのね。」

柚姫の突然の褒め言葉に驚く緑間と高尾。小さな女の子は、柚姫の袖をクイクイ…と引っ張る。何事かと思ってその女の子を見る柚姫。女の子は、大きな瞳で柚姫を捉えて、キラキラと強い眼差しをしていた。

「あたし、姫様みたいに強くなって皆を守っていきたい!」

女の子の言葉に、目を丸くさせた柚姫は、すぐに元の表情に戻して囁くように言う。

「ありがとう、でも貴方は戦っちゃいけないよ。何よりも女の子だからね。」

「でも…姫様だって女の人じゃん…。」

女の子は、何処か納得してないみたいで、プク…と頬を膨らませる。
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