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異世界の住民【黒子のバスケ】

第5章 守る者達


しかし、生まれつき術を使えない者が使えるようにするには、訓練が必要となる。そして、身体と精神に大きな負担を与えてしまう。

場合によっては、倒れる者もいる。そして、術が使えるようになっても、身体と精神はかなり削られる。それを、2人が心配している事だ。

「それでも、危険過ぎますッ!!俺達も連れて行って下さいッ!!」

洸汰は、ギラギラと瞳を鋭くさせ2人を見る。洸汰の瞳の奥には、強い覚悟が感じ取れる。洸汰や賢次の様子を目を細め見ていた光瑠は、やがて、ふぅ~…と息を吐く。

やがて、光瑠はクル…と背を向け…。

「考えておく。とりあえず、この格好じゃあ食事はマズい。俺や柚姫は、一度シャワーを浴びてから、リビングに向かう。黒子達を案内しておけ。」

そう言った光瑠は、トコトコと歩き始め自分の部屋へと向かう。柚姫もその後を追いかけるように、歩き始めるのだ。

このエントランスに残ったのは、黒子達と賢次、洸汰だ。

「なんか、朝からすげぇーおおごとだな…。」

「うん、かなり緊迫した状態だったね。」

青峰が、吐き捨てるように言うとさつきもそれに同意するように、頷いていた。やがて、賢次は、黒子達をリビングまで案内するのだった。

黒子達が、リビングに着くと先に席に座っている杲良の姿があった。どうやら、杲良は討伐には出掛けていないらしい。

杲良は、かなり不機嫌な表情をしていた。その理由は、朝食が遅いらしい。それもそうだ。柚姫と光瑠の姿がなかったせいで、城の中が緊迫していたから朝食の準備が遅くなった。
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