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異世界の住民【黒子のバスケ】

第4章 唯一の国


「やべぇー!うめぇー!」

一口料理を食べた青峰が騒ぎ出す。他の皆も頷いていた。

「Delicious!こんな料理食べた事ないよ。」

氷室が思わず英語を使ってしまうほど、美味しい料理だ。柚姫は、クスと笑いテーブルの近くで立っている優花の方を向いて言った。

「良かったですね、優花さん。高評価ですよ。」

優花は、頬を少し赤く染め微笑んでいた。ありがとうございます…と照れくさそうに言う。そう、料理を考えたのは優花だった。勿論、作る人は何人もいるがその中心人物が、優花だ。

柚姫は、皆の食べる様子を見ていた。しかし、肝心な自分は食べようという素振りを見せない。

「姫様、どうされたのですか?」

違和感に気がついた優花は、柚姫に声を掛け近くに寄る。箸は、持っているのに、食べ物に手を伸ばさない。

柚姫は、心配されないように首を左右に振る。光瑠は、一旦…箸を動かすのを止め柚姫を見る。

「…まさかと思うが…毒か?」

光瑠の一言に、柚姫は一瞬だけ目を見開き表情を戻して、コクリと頷く。毒によって、柚姫は顔色が悪かった。

「その通りです。私が毒を受けたのは、あのミミズの突然変異の攻撃をくらった時です。」

「ですが…姫様。あのミミズの突然変異は毒を持っているとは聞いた事ありません。」

近くで戦っていた洸汰は、そんな事を言い始める。

「洸汰。相手は突然変異ですよ?毒を急に持ってもおかしくはありません。そういう世界なんですから…。」
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