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異世界の住民【黒子のバスケ】

第4章 唯一の国


暫く、ペガサスで飛んでいたら急に風景が変わるのだ。黒子達がいたあの荒れた地上とは違い緑豊かな場所へと出るのだ。

「此処は、良い場所だな…。」

赤司が地上を見ながらそんな事を言い出した。そう、この世界で唯一の国…そして人間が集まった場所でもある。そして、目の前には大きな城があった。

ペガサスは、城に近付くと段々も降下を始める。やがて、ペガサスが地面に着く時は城の真横だ。そして、近くにはペガサス用の小屋もあった。黒子達は、ペガサスから降りる。

「すげぇな、真ちゃん!」

「初めて見るのだよ……。」

黒子達は、城を見ながら感動と驚きでいっぱいだった。柚姫は、自分のペガサスを小屋に戻そうと作業を始めようとした時、洸汰によって止められる。

「姫様は、先にお城にお戻り下さい。俺がやっておきます。右腕の治療をして下さい。お顔色も悪いです。」

洸汰に指摘をされ、柚姫は言葉を失いやがて、力なく笑いペガサスを、洸汰に任せる事にした。柚姫の右手は、血がべっとりと付いており赤かった。

柚姫は、黒子達の方を向いて言った。

「それでは、案内します。付いて来て下さい。」

皆は、歩き始める。大きな扉が開かれ、目の前には広いエントランスが見えた。おぉ~…と思わず声を出してしまう黒子達。キョロキョロと辺りを見回す。とても、綺麗だ。その時、カツンカツン…という足音が聞こえてきた。

柚姫は、足を止めて聞こえてきた方向を凝視する。其処にいたのは、男性だ。そう、この男性は柚姫の叔父…杲良だ。
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