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異世界の住民【黒子のバスケ】

第3章 異世界


柚姫の一言に全員の顔色が一気に変わった。了解しました!と洸汰はそう言って、パンッ!と手綱を叩く。洸汰の後ろに乗っている火神は、わぁっ!?と声を漏らす。

「奴らって、誰だよ!?」

火神は、怒鳴るように洸汰に質問をする。洸汰は、一瞬だけ後ろを振り向いて再び前を向く。洸汰は、目を細めて火神の質問に答える。

「奴は、雀蜂の突然変異だ。スピードは、下手したらこのペガサスより速いかもな…。」

「雀蜂?あの小さい奴で凶暴の?」

火神は、不思議そうにそんな事を言ってる。雀蜂という言葉を聞いた青峰は、ブルリ…と僅かに身体を震わせていた。青峰は、蜂自体が嫌いだから当たり前の話だ。

「火神君、突然変異なので僕達が知っている雀蜂とは多分違いますよ。」

静かに言う黒子は、火神に説明をする。確かにな…と呟きながらそんな事を言った。洸汰は、更に説明をする。

「雀蜂の突然変異は、体長…約5mある。奴の毒を食らうと、ほぼ即死だ。それも、集団で行動している。そんな奴らが襲い掛かってきたら、一溜まりもない。」

黒子達の顔色が一気に真っ青へと変える。柚姫は、弓矢を構えるような体勢を取る。そして、白い弓矢が柚姫の手に現れる。その瞬間、遠くの方からブーンという羽音が聞こえてきた。

「来たぞ!スピード、上げろ!!」

洸汰は、声を張り上げる。更に、ペガサスのスピードをあげる。冷たい強い風が皆の頬を撫でる。柚姫の左手には弓…右手には矢を構えそれを空に向ける。

力強く引く、その白い矢の為僅かに、柚姫の血が付いていた。
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