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異世界の住民【黒子のバスケ】

第3章 異世界


各自それぞれ、返事をし手綱をパンッ!と鳴らせば、ペガサスは飛び上がる。柚姫は、最後に飛び立つ。空高く飛んでいる為、初めての感覚なのか、黒子達は驚きを隠せていない状態だ。

「すげぇ…。飛行機とはまるで感覚違うな…。」

「そうだな…。大我の言ったとおり全く違う。」

火神や氷室は、アメリカから日本に渡る時に感じていた飛行機との感覚を比べていた。柚姫達は、黙ってその話を聞いていた。すると、さつきは後ろから柚姫に声を掛ける。

「あの、さっきは助けてくれてありがとうございます。私、桃井さつきっていう名前です。」

「気にしなくていいんですよ。私達は、そういう仕事ですから…。私は、神禮柚姫と言います。」

女子2人揃ってお互いに、自己紹介をする。お互いに楽しく会話をしていると、同い年と分かり敬語を外して話す事にした。よく見ると、柚姫の右手はかなり赤く染まっていた。

黄瀬を庇った時に怪我した部分からまだ血が流れていたのだ。更に、右手では手綱は握っておらず左手だけで手綱を持っていた。その時、あっ…と声を漏らす柚姫。やがて、軽く手綱を左手で自分の方に引っ張る。

ペガサスは、その場で停止をする。柚姫は、目を細め後方をジッと見る。さつきは、それに違和感を持ち始め柚姫に質問をする。

「どうしたの??柚姫??」

「……マズいな……。来るッ!」

「えっ?何が……??」

さつきの疑問と同時にパンッ!と手綱を叩く。ペガサスは、鳴き出しスピードをあげる。先頭にいる洸汰に向かって叫ぶ。

「洸汰!スピード上げて、奴らが来るよ!!」
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