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異世界の住民【黒子のバスケ】

第3章 異世界


燃えた蔓は、灰となり地面へと消えていく。ジャキ…と鳴らして洸汰の持っている刀が、左から右へと素早く振る。その瞬間、炎が空気に一瞬だけ漂わせ、そのまま炎の刃へと変わり、ミミズの突然変異に襲い掛かる。

それも、一直線に…。ザシュッ!という大きな音を立たせ、ミミズの突然変異は炎へと包まれていく。ギャォォーッ!と最後まで喚きだし、力無く灰になり散っていった。

チャキ…と鳴らして刀を鞘にしまう。ふぅ~…と息を深く吐き出して 柚!と洸汰は慌てて言って、柚姫に近付く。

「ご苦労様、洸汰。」

「ご苦労様ではないですよ!貴方様が怪我をされては俺達が困ります。帰って治療を受けて下さい!」

洸汰の必死さに、柚姫はクス…と僅かに笑い分かった、と頷くのだ。その様子を見る黒子達。

「まさか…姫様が存在するなんて…な。」

高尾がそんな事を言っていると、馬鹿め…と緑間は言って眼鏡をクイッ…と持ち上げる。

「明らかに、日本の名前なのだよ。だとすると、仮に此処が日本とすると…。」

「日本に、王政はない。」

緑間の説明の続きを言う赤司。そう、日本には王政は存在はしない。そこが、疑問点なのだ。おかしな事だらけなのだ。気付いた時には、此処の場所にいていきなり目の前には、見たことがない生き物…そして…今黒子達の前にいる見たこともない服装した集団。

柚姫は、鞘に刀をしまい黒子達に問い掛ける。

「ところで、何処から来たのですか?見たこともない服装ですね…。」

「気付いた時には、此処にいたんだ……あ、です……。」
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