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異世界の住民【黒子のバスケ】

第12章 約束


柚姫の口がゆっくりと動き始める。

「Mi dia, tu si trasferisci. Si riunisce e libera la luce adesso. 」

術が始まってしまえば、もう止められない。その時だった。ドガーンッ!という大きな音が聞こえてきた。

その方向を見ると、地下の扉が壊れてしまった。そして、2人の影が見える。其処には、傷だらけの光瑠と賢次の姿があった。それにそれだけではない。

光瑠の右腕がなかった。黒子達や洸汰の驚きの顔を隠せない。

「光瑠様!その怪我はッ!?」

「大したことはねぇよ。ちょいとヘマをしただけだ。」

「洸汰、構えて下さい。敵が来ます。」

賢次に言われた洸汰は、鞘から刀を抜き取る。やがて、2人が言った敵の姿を現す。その大きさは、そうでもないが…。

どうも今までの突然変異達とは違った。とても威圧感を感じる。まるで、タコみたいに何本もある手足。

全身は、緑色に染まっていて裂けた大きな口。全身の大きさにしては目がかなり細い。これが、光瑠と賢次が苦戦している突然変異。

「な、なんだよ!?あれはッ!?」

「今まで見たことありませんね…。」

火神が驚きながらもそんな事を言って、黒子の言った通りに、今まで見たことない突然変異だった。

柚姫は、術の途中なので戦う事は、不可能。つまり無防備だった。すると、突然変異は、急に喋り始める。

「ヤハリ、何ヲ企ンデイルカト思イ気ヤ…。ソンナクダラナイ事ヲシテイルトハナ…。」
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