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異世界の住民【黒子のバスケ】

第11章 狂気


柚姫が、リビングに戻ると重々しい空気となっていて、光瑠は杲良を睨み付けて、賢次と洸汰、優花は驚きの表情を浮かべていた。

勿論、黒子達も何かに驚いていた。途中で戻ってきた柚姫と実渕は何があったのか、分からなかった。

柚姫は、光瑠の傍まで歩く。実渕も、赤司の傍まで歩くのだ。光瑠は、鋭い瞳で杲良を見て、荒々しい声を出す。

「さぁ、叔父上。答えろッ!」

「何故、僕がやったと断言できる?なぁー、柚姫?」

何故か、急に柚姫に問い掛ける杲良。勿論の事、何も分かっていない柚姫は黙っている。やがては、ゆっくりと口を動かし始める柚姫。

しかし、その言葉はあまりにも衝撃的なものだった。

「………叔父様なのですか?…お母様を殺したのは…。」

この一言に、杲良の表情が一気に変わる。それだけではなかった。光瑠の表情も変わった。目を見開き杲良を凝視してしまう。

やがて、光瑠の表情が険しくなっていった。瞳は、怒りへと変わった。

「おいッ!どういう事だ!叔父上ッ!!父様でなく母様も殺したというのか!!」

「へっ……?ど、どういう事ですか…?お兄様…?」

光瑠の発言に、驚きを隠せない柚姫。光瑠の言った言葉は、まるで父である剛也も殺されたような発言なのだ。

柚姫は目を見開き、光瑠に質問をしてしまう。

「記憶がはっきりした時、信じたくなかったが…叔父上が父様を殺した所を俺はこの目で見たんだ。そして、今の話を聞いて更に驚いている。」
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