第6章 ■6
空き時間になれば廊下がざわめく。
望くん?しげくん?と見れば教室にいる。
じゃあ誰だろう…って考えていた時だった。
「井上そらちゃん居る~?!?!」
と廊下から聞こえてきた。
『え…誰…?』
横「呼ばれてるんやからいかなあかんのちゃう?」
って人ごとのように楽しそうにいう里奈。
渋々廊下にでれば眼鏡をかけた真面目そうな人と見た目ヤンキーっぽい人がいた。
『あの~…?なんですか?』
肩を強張らせながら恐る恐る聞けばヤンキーっぽい人が答える。
「ああ~!噂通りかわええ!」
「おい照人!そらちゃんびびってるやろ!」
と真面目そうな人が突っ込んだ。