第5章 ■5
----重岡side
教室が静寂に包まれた。
あ~、こいつら一緒に来たん?
てか抜け駆けやん!!
そう思っていれば、小瀧は女の子たちに囲まれ、そらちゃんは俺の前の自分の席に移動した。
そらちゃんは里奈ちゃんと喋ってる…
今チャンスやん!!
重「おっはよ~そらちゃん」
と声をかければ『重岡く…しげくんおはよ』って返す。
…何今の!!
めっちゃかわええやん。昨日の約束覚えてたんや。
まあ…しげくんってあれやけど…かわええやんっ!
俺は一人で心の中でニヤニヤしながらそらちゃんと里奈ちゃんの会話をなんとなく聞いていた。