第3章 ■3
校長の話が終わればクラスに戻る指示が出る。
その間も二人の周りには女の子だらけだ。
自分だったら面倒だろうな~…なんて思いながら。
横「そら惚れたん?」
と、口角をあげながら聞いてくる里奈。
『んなわけ!…あんなアイドルさん私には無理(笑)』
なんて苦笑して見せる。
「誰がアイドルなん?」
『あ、流星~!いや、小瀧君と重岡君のこと!』
と、割り込んできた金髪が似合う彼は私の幼馴染の藤井流星。
横「あ、流星やん~!なあなあ、男からしてあの二人どう思うん?」
流「ん~…かっこええんちゃう?」
と言って笑って見せる彼は女の子からとても人気がある。
私が知っている記憶の中ではバレンタインにチョコを何十個も貰っているはずだ。
だけど、恋愛に興味がないというか…告白されても付き合ったことなんてみたことない。
「流星~!!」