第5章 俺と香奈とその周辺。
まぁいいや。
これで先生に言って保健室に直行だな。
少し具合悪そうに立ってふらふらとした足取りで、先生に近づいて先生に小声で話しかけた。
「せ・・・先生、あの、・・体調悪いんで・・保健室行ってもいいッスか・・・」
「えっ、あっ水野!?大丈夫か!?ま、まぁ保健室で休んで来い」
いきなり話されたのに驚いた先生は多少焦って対応した。
俺はぱたぱたと迷いなく保健室へと向かう。
その途中、見知っている生徒が一人。俺の方へと駆け寄ってきた。
胸の下あたりまである金髪というか白髪に近い髪を揺らし、メガネは安定の赤色フレーム。
俺のボカロの曲にPVをつけてくれている人。
「おー、由利かー。はよ、」
「レインPさんおはざます!」
「Pの名前で呼ぶなっつーの」