第3章 受け入れざる世界。
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「いい、天気………」
「ちょっと君、落としたが」
後ろからの声に振り返る。
「あー、ハンカチ…どうもありがと……!?」
声の主の顔を見上げると、
それはあのうさぎと敵対していた男のひとりだだった。
確か、あもん………
「?私の顔になにか?」
「…いえ、なにも。本当にありがとうございます。」
「いや、それでは」
白鳩、喰種捜査官。
喰種の敵であり、人間の味方。
じゃあ、私のなんだろうか。
『もう決まってるも同然だけど、ネ♪』
「そう、ね」
『追いかけるの?』
私は気になった。
このひとたちはなんのためにここまで動いているのか
私はこのひとたちを必要とするべきなのか。
「“決まってる“んだろうけど」