第2章 助け合うところ。
「テメェ」
きっとこのうさぎのお面の喰種は女の子、
なぜだかそう思った。
そしてうさぎの子は怒りに達したのか、
真戸に駆けた。
「貴様のような『羽赫』の喰種は
スピードに頼り切った単調な攻撃が特徴だ」
バッ
スッ
「基本的に持久力不足
短期決戦を逃せば戦闘能力はグンと下がる
…赫子はどうした?さっきので仕舞いか?」
真戸はニタァと笑う。
「ッッうっせぇ!!!」
「挑発に乗るなっ」
私は思わず叫んでいた。
「クク、馬鹿が」
ズプ
言葉は遅く、うさぎの子は腕に怪我をしてしまった。