第2章 助け合うところ。
「自分を責めてはいけないよ金木くん」
トーカちゃんが感情を露にしてあんていくを出ていってから
重い空気がさらに重くなった。
「はい…あ、あの、店長、僕、リョーコさんが、…されたとき、ひとを、見たんです。」
「ひと?」
「はい。苦しんで…そして泣いて、
あとは心ここにあらず、て感じで呆然と座って空を見上げてました。」
そこがどこか寂しく、美しく思えた。
顔ははっきり見えてはいなかったが、
不本意ながらも、思ってしまった。
「そうか、…まぁそのことは追々考えよう。
気になる点はあるしね。」
そして店長はいつものように笑った。
「はい」
『研!遊ぼ!』