第6章 卵が孵るとき
「やだな
少し顔を見せに来ただけじゃないか
それと、まぁもうひとつあるんだけど
相変わらず霧島さんは冷たいね
まァそんなところが君の魅力でもあるんだけどね」
「気持ちわりぃんだよキザヤロー」
「眼帯の彼」
彼の目に金木は留まった
「君かい?捜査官を撃退したっていうタフボーイは」
「あどうも金木です」
「金木くんか
ふーん
思ったよりもずっと華奢だね」
「ひぃ!」
「不思議な香りだ」
「芳村さん、豆ココにおいときます…
…習、何してるの」
そこに彼女は現れた
「あぁ、やはりここに居たんだね
迎えに来たよミューゼ」