第4章 すぐそこにそれはあった。
「………っ、くっ……
はぁ………い、や」
あれから帰ってきて、
また、同じ部屋を借りた
《あなたは間違ってる?》
「まちがって、ない
でもっ
ぐす、っ……くるしい、よ」
人を殺した
箱を使って
あのとき、私は恐怖も感じなかった
殺すことに抵抗がなかった
「わ、たしは……
これで、、いいの?」
《あんなやつらに使われるなら
私たちが正しく持っていればいい》
「ふっ…ぐすっ…うっ」
頭を抱え込んで暗い部屋で
そこはまるで私の心みたいで
私のせかいそのもののようだった