第4章 すぐそこにそれはあった。
「ヒナ…?」
くいん、け
喰種の赫子
《あれは命
喰種の命の形
あいつらに使われることはあってはいけないの》
久しぶりね
《どう思う?あれを見てどう思う?》
うん
いけないね
あいつらにあつかわれちゃ
「おかあ…さん」
チャプ
「反吐が出ッ」
ザンッ!
「いけないねぇ!♪」
「かは!」
「あ、あんた!」
あーぁ、手、出しちゃったなぁ
「ごめんね、お母さん使って」
「あ…ぐ
貴様、は、そう、定外だが…」
「ふふふふ、汚いから
私は私の判断であんたをコロス
ふふ」
「お姉…ちゃん?」
「なぁに?」
男はぐだくだとなにかを息を切らしながら言っている