誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第18章 夏の想今照 後編
「綺麗ー」
和葉は花火がうちあがるたんびに感激した。そうしているうちに花火もクライマックスにさしかかり大きな音を立てて空へ一つ一つ花火は舞い上がった。
バンッー
バンッ
バンッ
最後の花火がうちはなたれみるみるうちにはかなく消えていった。
「あ~。終わってしもた~。もっと見たいなぁ」
残念がる和葉の様子を横目で平次は見た。
「また来年もこればええやんか」
「そやね」
和葉は平次の言葉に納得した。
「なぁ。和葉。これからどうする?」
「う~ん。もう夜遅いし帰ろかな」
「そ…そうか」
平次は内心悲しんでいた。なぜなら…
(今すぐ和葉を抱きたい。…こんな可愛い浴衣姿見せられたら正常じゃ居れへんわ。…しっかし和葉、もう帰りたがってるしな…)
そう思い、帰ろうとする和葉の手をぎゅっと握った。
「ん?どうしたん?平次」
「俺、行きたい所あるんやけど…」
(ラ…ラブホ。なんて言うたら嫌がられるな…。うーん。やけど…このままバイバイするのも…)
平次の心に色んな思いが駆け巡った。
「行きたい所ってまさか…」
何かに気付いた和葉は口をひらいた。