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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第16章 別れ夢~平次の決断~


in604号室
「オトンっ!」
平次は病室のドアを勢いよく開けると点滴に繋がれてベットで眠る平蔵の姿があったその隣で椅子に腰掛けていた静華は椅子から静かに立ち上がり平蔵の身に何があったのかを平次に話し始めた。
「今日、警察廻ってはる時、いきなり倒れたらしくて検査の結果、高血圧症やて。多分ストレスと酒の飲みすぎやろなぁ。せやから一週間入院やて」
「大丈夫なんかいな」
「今は落ち着いてるから。せやけど当分酒は禁止やで」
平次は静華の座っていた椅子に腰掛けると平蔵の顔を見た。不安事や悩み事なんて無いかのように気持ち良さそうに眠っている。
「ほんなら夕ご飯の用意もせなあかんし先、帰るな」
静華は病院を後にした。病室には平蔵と平次の2人きり。しばらくすると平蔵が目を覚ました。
「オトン。大丈夫か?」
「お…おぉ。大丈夫や。心配かけてすまんかったな」
細目を少し見開いて横目で平蔵は平次を見た。他に話す言葉が見つからず2人の間にはしばらく静けさが続いた。
「なぁ、平次。」
「ん?」
「これからどないすんのや?」
「どないするってなにを?」
「将来のことや。大学卒業してからどこ就職するんや?」
「オトンがそないなこと聞くなんて珍しいな」
「お前と2人きりなんて滅多にないでな」
平次は少し考えると勇気を振り絞り口を開いた。
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