誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第8章 チョコレートのsacrifice
2月14日
いよいよバレンタイン当日。朝、和葉は思いのこもったチョコをカバンに詰め、平次といつものように学校に向かっていた。
「なぁ、平次。今日はなんの日か知ってる?」
学校に行く途中、和葉はさりげなくバレンタインのことを平次に聞いた。
「今日?はて…。なんの日やったかな」
顔に完全にバレンタインだと分かっている顔をしていたが照れくさいのか今日がバレンタインだということを知らないふりをしている。それにしびれをきかせた和葉は大きな声で言った。
「もぉ!バレンタインやで!バレンタイン!」
「あぁ。そう言うとそやったな」
「平次、チョコ欲しい?」
「べ…別に…くれるんやったらもろたるけど?」
「アホぉ。あげるに決まってるやん!でも帰りな。平次、きっと今渡したらすぐあけてまうやろ?せやから帰りまで絶対に誰にもチョコ受け取ったらあかんで?」
「はいはい。分かった。分かった」
平次は呆れた顔をして言った。