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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第20章 新たな命 ー希望ー


in遠山邸
黒いスーツに身を包んだ平次は息を整えて遠山邸のインターホンを鳴らした。すると、惠が玄関から出てきた。
「またあんたか。そない毎回身だしなみ整えても答えは同じやで。はよ帰り」
惠はいつものように平次を追い返した。
「ちょっと待ってください!今日はそれだけや無いんです!!大事な報告があるんです!!」
平次がそう言うと横から和葉が姿を現した。
「和葉!!平次くんに会ったらアカンってあれほど言うたのに!和葉は祐介さんと結婚するんやで?!」
「違うねん!」
和葉は声を大きくして言った。
「何が違うねん!和葉。あんたには幸せになれる道があんのになんで不幸せな道を選ぶねん」
惠がそう言った瞬間、平次は地面に座り込み鼻が地につくぐらいの勢いで頭を下げた。
「今、和葉のお腹には子供がいます。俺は絶対に和葉とお腹の子を幸せにします!だからお願いです。和葉と結婚させてくださいっっ!!!!」
「……!?」
惠はあまりにも驚きすぎて言葉を失った。
「私の気をひくために子供をわざと作ったんやろ!!卑怯なマネしよって!!!和葉!!あんたもあんたで何でこんな人の子供なんか作るんや?あんた、祐介さんと結婚する言うたやん!!子供はおろすんやで」
「それは嫌やっ!やっぱ平次と結婚したい!祐介さんとは自分でかた付けるから。それに、あたしらお母さんの気をひくために子供なんか作ったんとちゃうで?!……ホンマに平次のこと愛してるからや!!せやから、このお腹の中にいる大好きな人との子を産みたい!そんで、家族として生きていきたいねん!!」
「はぁっっ!?ふざけたことぬかすな!!もう、あんたは家の子やない。2人とも出ていけっ!!」
「お願いですっ!和葉を必ず幸せにしますからっっっ!!!」
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