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Dye D? <番外編 丸山>

第9章 仲間


鈍い音と一緒に、
皆は背中を押されて部屋から押し出された。

慌てて振り返ると、
さっきの男が落ちて来た梁を支えていた。


錦戸「お兄ちゃん!!!!!」

錦戸は駆け寄ろうとした。

丸山「来るな!!!!!」

歯を食い縛り叫んだ。

丸山「もう少しなら、俺の力で支えていられる、
早く逃げるんだ!」

みんなは、どうしようか と悩んだ。

誰も足が動かなかった。


丸山「早く行けーーっ!!!!!」


その叫びでみんなは、走り出した。

僕はここで朽ち果てよう....

彼らには未来がある....

もう、僕は疲れた、

孤独にもこの身体にも....

生まれかわったら、彼らの仲間になりたい...


彼らは出たのだろうか?

身体が震えて来る、もう力がもたない...

でも、あと少し、彼らが入口のドアを開ける音が聞こえるまでは、耐えよう...

何があっても、もしこの命が果てても....

僕がそう思った時、目の前に人の気配がした。

顔を上げると、目の前に彼らがいた。

息を切らした。

僕は驚いた。

なぜ?ここに、早く逃げないと、

錦戸「....お兄ちゃんは俺らの仲間や!
だから、俺らは仲間を置いていかん」

そう言うと、僕が支えてる梁の下に入って来た。

他の仲間も...
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