第1章 時を経て。
付いてきて、と言われ俺は大人しくハンジさんに従った。付いた先は、高層ビル。
「リヴァイと私が働いているところさ。」
『凄いですね…』
首が痛くなるほどの高さのビルを下から眺める。
「ここ、リヴァイが社長なんだよ?
…ちなみに…エルヴィンも一緒だ。」
ハンジさんは俺にはウィンクをした。
…兵長が社長!?しかも…団長もいるって…
こんな偶然…一度に起きるなんて…。
信じられないままハンジさんとエレベーターに乗り込み社長室へと連れてこられた。
ハンジさんが軽くノックすると聞き慣れた声が返ってきた。
「入れ」
「リヴァイ?そこでね、子猫ちゃん拾ったんだ。」
ヒョコッと顔だけハンジさんが出すと
あの人は声のトーンが一つ下がった。
「…猫?汚ねえもん、拾ってくんな…」
「いや…汚くはないよ?喜ぶと思うんだけど…」
「は?」
段々と不機嫌になる兵長の声に堪らず、ハンジさんを突いた。
「…リヴァイは記憶がないんだ…だから待ってて。」
コソッと耳打ちするハンジさんに俺は知ってますと答えた。
「えっ?」
目を黒々させ、ハンジさんは驚いていたけど
少し表情を歪めせて笑った。
そして、また社長室のドアへ顔を突っ込んだ。
「リヴァイっ!君の恋人だ!」
ドンと勢いよく俺を中へと押し込んだ。
『えっ!?はっ?……あっ…』
目の前にはデスクに頬杖をつきながらこちらを睨むあの人。