第1章 時を経て。
次の日の朝…まだ眠っているエレンを少し退け
自分だけ朝の支度を始める。
台所に立ち、卵を割り簡単に目玉焼きを焼く。
ご飯と味噌汁をよそい、エレンを起こしに寝室へと戻った。
「おい。エレン。飯だ、起きろ。」
そう言うとんーー!っと背伸びをして
ボーッとした顔をこちらに向ける。
寝癖がどこそこついて何てマヌケ面だと心の中で笑った。
『うわー!兵長が作ったんですか!?』
目をキラキラと輝かせるエレンに
リヴァイも心なしか顔が緩んだ。
「簡単なもんだ。食って学校に行け。」
先に食事を済ませ、スーツに着替えたリヴァイをエレンは頬を染めて口を開けてポカーンと眺めていた。
「…なんだ。気持ち悪い」
『……カッコいいです…』
嬉しそうに笑うエレンに…嫌な気持ちは自然と湧かなかった。
「…エレン、俺は先に出る。
鍵だか…お前の学校が終わり次第連絡しろ。
番号はここに置いておく。」
そう言って、リヴァイは小さなメモを机に置き
先にマンションを出て行ってしまった。