第29章 本当の悪は
みんなが横山の発言に注目した。
横山「3つの選択はどれにするん?」
みんは、思い出した。
1、血を飲まず殺して吸血鬼のままでいる
2、血を頂き、人間に戻る
3、彼女を仲間にする
渋谷「選択の時間か..少し早いけど..」
渋谷は呟いた。
安田「えっ、今決めなあかんの?」
焦る安田。
村上「そんな急にはなぁ...」
困惑する村上。
大倉「俺には決められない、
彼女をこのまま帰して欲しい、それだけだ、」
大倉はみんなに頭を下げて頼んだ。
私は腕を抑えながら、みんなの会話を聞いていた。
その時、横山はゆっくりと一つの箱を私に差し出した。
横山「あんたも選択の時間や...。
中にロザリオが入ってる。
これで俺らを殺して逃げる事も出来る。
そして、今、黙ってこの屋敷を後にする事も...」
そう言うと、みんなを見据えながらソファに腰を掛けた。
横山「さぁ、選択の時間だ!」