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Dye D?

第29章 本当の悪は


しばらく、沈黙がながれた。
誰もが、重い空気に捕らわれていた。

渋谷「マルの事はわかった。
それより、横、彼女はもうあかんのか?」

渋谷はゲストの側に行き、心配そうに様子を見た。
その渋谷の言葉を聞くと、横山は口の端を上げながら笑った。

横山「俺が牙に細工をしたから、そうなってるだけや、犯人をあぶりだしたくてな」

横山は悪ぶれもなく言った。
みんなはその言葉に大きく身体を動かした。

村上「横!お前の秘密主義どうにかしろよ、ほんまに」

本気で怒る村上。

安田「いやいや、関係ない人の腕を腐らして笑顔はないわぁ」

呆れながら怒る安田

錦戸「俺を独房に入れて、
人間の腕を腐らせて、何やねんこれ!」

感情をあらわにする錦戸。

大倉「早く、早く彼女を助けてくれ!!!」

あせる大倉。

渋谷「まぁ、助ける方法はあるんやろ?お前の事やしな」

信じきっている渋谷。

横山「当たり前やろ?」

静かに立ち上がり、ゲストの傍に歩み寄りポケットから小さい小瓶を出し、ゲストのキズにかけ始めた。
私は強烈な痛みに目が覚めた。
目が覚めると7人の男が私を注目していた。

「えっ、な、なに?」

私の様子にみんなはホッとした顔を見せた。

安田「横ちょ、それ何なん?」

安田は興味深々で聞いた。

横山「触るな、聖水やぞ」

一瞬でみんなは慌てて離れた。

渋谷「アホ、何を使ってるんや、
万一かかったらお前が灰になるやん、
というかお前が一番の悪者やんけ、、」

渋谷は呆れた顔で横山に告げた。

横山「俺らには毒やけど、
人間には悪いわけないやろ..」

冷たく笑いながら私を見つめていた。

丸山「俺は、どうなるん?裏切り者は.....」

丸山は静かに呟いた。
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