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Dye D?

第28章 真実


みんなは、丸山の言葉をひたすら待っていた。

丸山は涙を拭いながら、静かに話し始めた。

丸山「もう、永遠の孤独は辛かったんだ...」

大倉「だからって、何で彼女まで…!!!」

大倉は怒りをあらわにした。

横山「それは、神につかえた、清らかな血やからや」

みんなは一斉に横山を見た。

横山「大倉の彼女は神の職業についていた、
だからわざと村人を襲い
彼女をこの屋敷に誘き寄せた...」

横山は淡々と話す、それを丸山は否定する事なく辛そうに聞いていた。

横山「それで...彼女の血を吸って、
マルは人間になるつもりやったんやろ?」

錦戸「えっ、何でや?」

不思議そうに錦戸は訪ねた。

横山「その女を見たやろ?
神の血は俺らを人間にするんや、
現に大倉は人間になりかけたし...」

みんなは無言で頷いた。

横山「しかし、彼女は俺らを救いたいと言ったから、丸山はそれを信じて待ったんや、
永遠に続く時間の戯れ言やったかもしれんが...、
大倉さえいれば、女の血を何時でも吸えるからな...。
丸山は機会を待ってたんかもな....
でも村人が動いて、彼女は眠ってもうた...」

横山の言葉に丸山は辛そうに涙を流し続けながら聞いていた。

横山「丸山は必死で探したんやろなぁ....
彼女の遺体からでも、血を飲みたかったやろから..。
でも俺らが、大倉のために隠したから
見つからんかった。
やから次のターゲットとして
その女をここに招き入れたんや」

横山は淡々と話していく。

安田「じゃあ、彼女もマルに?」

安田が問いかける。

横山「あぁ、スマホを盗み、連絡をたち、
さりげなくこの屋敷に来るように操ることなど、
吸血鬼には造作もないしな、」

ゲストを見ながら、横山は続けた。

丸山「俺は、もう一人は嫌やったんや、
この身体も嫌やったんや....」

泣き崩れる丸山。
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