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Dye D?

第9章 狩


途端に7人の眼が、それぞれに不気味な七色に光った。

錦戸は牙を剥いて、一番に走り出した。

大倉「血を吸わないとどうなるか...か..」

女の言葉を思い出し、大倉は苦笑いした。

丸山「駄目だよ、それは...」

大倉の言葉に、丸山は悲しそうに見つめた。

大倉「...」

大倉は返事が出来ずに俯いた。

安田「俺らの理性が消える前に血を吸わないと...」

安田は不安げに呟いた。

村上「落ち着け、何時ものように追い詰めたらええねん、それだけや!」

村上は、みんなを落ちつかせるために叫んだ。

横山「雛の言う通りや
神が我々の所に来たのなら救ってくれるはず、命運は神に任せようや」

横山は茶化すように言った。

錦戸「おい、冗談じゃないぞ!」

それを聞き錦戸は怒った。

渋谷「今は何を話しても、らちはあかん、取りあえず捕まえるぞ。話はそれからや、ええな!」

怒る錦戸の胸を軽く叩きながら、渋谷は言った。

その言葉に、みんなは小さく頷いた。

逃げる私の姿を見つけると

錦戸「ほら、俺たち早いんだから、
さっさと逃げないと、喰ってしまうぞ」

恐怖を味わわせるために叫ぶ錦戸

青い瞳を揺らし、理性を失うのを恐れる安田

丸山「神に答えを問う、いい機会だ..」

ゆっくりゲストを追う丸山。

私は、恐怖に震える脚で必死に逃げまわった。
息を殺し、小さい扉から続く部屋の中で
自分の身を隠す事にした。
朝になれば助かると、
自分に望みをかけながら、神に祈りを捧げていた。

「...神様...」

溢れる涙を必死に抑えた。

錦戸「いくら隠れても、俺達には血の匂いで分かる」

興奮を抑えられない錦戸は、女に聞こえるように、叫んだ。

大倉「少し、僕に任せてくれないか?」

大倉は錦戸の前に立つと、静かに言った。

錦戸「はぁ?どう言う事やねん!」

突然の大倉の言葉に、錦戸は怒りをあらわにした。

大倉「神の救いを信じたい....」

悲しそうな瞳で錦戸に伝える。

錦戸「俺らには、神なんて必要ない!あの時も今もな!」

怒鳴り、大倉に掴みかかった錦戸を
横山が静かに止めた。

横山「大倉、お前に任せてええんやな?お前を信じても...」

大倉「..信じて欲しい..」

大倉はそう言うと、小さく頷いた。

横山「分かった、お前に任せよう」

横山は静かに伝えた。
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